マーケターに聞いてみよう!
Vol.3_SATORI株式会社 豊川 瑠子さん

マーケターとして活躍されているみなさまに、ご自身の経歴やマーケティングに携わることになったきっかけ、お仕事をするうえで大切にしていることなどを語っていただく『インタビュー企画』。

第3回目は、MA(Marketing Automation)ツール『SATORI(サトリ)』を開発・提供する企業、SATORI株式会社の豊川さんにお話を伺っていきます。


豊川 瑠子さん
SATORI株式会社
マーケティング部 マーケティンググループ グループ長

SATORIマーケティング第一号メンバーとして参画。
現在はグループ長として自社の新規見込み顧客の集客から商談創出までをミッションにマーケティング戦略立案と推進、マネジメントに従事している。


SATORI初期マーケ立ち上げの牽引者。前職での経験からマーケティングを意識し、今に繋がる

ーまずはご自身のご経歴を教えてください。

2008年に新卒として大手人材系のグループ会社へ入社しました。まずは新卒採用を担当する人事部、その次に人材バンクにもなるIT系業務の経験者を集める部署に、その後に人材を雇用する側の法人開拓営業を経験しました。この2つ目のお仕事の中で、より多くのIT系の経験者を集めるためのイベントやセミナーを企画したり、キャリアの中で”マーケティング”を意識し始めたタイミングだったと感じています。
その後、2015年に今のSATORIの前身であるトライアックスという会社の「SATORI」事業のマーケティング担当として入社し、SATORI事業と共に分社化、現在に至ります。
SATORIにジョインしたばかりの時は、ほぼ立ち上げ期でまだメンバーの数も少なく、社長とマンツーマンでマーケティングを担当しました。マーケティングとしてのキャリアはSATORIがほぼ初めてという状況だったこともあり、最初は社長との会話についていくのも大変だったことを覚えています。なんとか食らいついていきたいという思いで必死に勉強し、社内外の色んな方々に支えて頂きました。その時に関わって頂いた方々との関係性や教えて頂いたことは毎日の業務に生きていますし、今でもみなさんとは交流させて頂いているんです。

部署の壁を外すことで『お客様にご提供できるのは何か』を追求したマーケティング活動


-続いて、御社のサービスや豊川さんが関わっているサービスについて教えてください。

弊社は、「SATORI」というMAツールの提供から活用支援をさせていただいております。

入社した当初は世の中に「MAツール」の認知もほぼ無い状態でしたので、まずは知って頂く施策に苦労しました。もちろん自社のマーケティングにも「SATORI」を活用していて、「SATORI」の特徴でもある「匿名リード」へのアプローチにも注力しています。

ー御社のマーケティング活動における特徴はありますか?

マーケティングやインサイドセールスが一緒になってナーチャリングを行なっているという点ですかね。わたしたちの中では“SATORI流ナーチャリング”と呼んだりしているんですが、この確立に向けて”部署”の壁を敢えて外して、【SATORIとしてお客様にご提供できるものは何か?】を突き詰めて考え、日々の作業に落としこんでいくような、密なコミュニケーションを心がけて進めています。

「SATORI」のお客様はマーケティング組織やマーケティング業務を担当される方になるわけですが、そういった方に「SATORI」というMAツールをご提供させていただいている立場だからこそ全社を挙げて横串で考えていく必要があると思っています。
全体的な視点を持った上で、そこから自分のメイン領域の活動に焦点を当てていくことで、自発的な行動に繋がっていくんですよね。

マーケティングはあくまで手段。”良いもの”を、ちゃんとお客様に届けたい!


-ご自身がマーケティングに関わる上で、大切にしていることは何ですか?

敢えて「マーケティング」という役割や範囲、枠にとらわれすぎないようにしていることです。マーケティングはあくまでも”手段”だと思っていて、マーケティング活動自体が目的にならないように気をつけています。

実は、自分のこれまでの経歴において営業への志望がとても強かったんです。新卒最初の配属の際、営業採用だったはずなのに人事(新卒採用)の担当になったり、イベント企画を担当することでマーケティング業務に関わったり、なかなか営業配属にならなかったんです。その一方で、日々の業務の中で経験や成功を重ねることで、営業への志望を持ちつつも、『マーケティングをもっとガッツリとやって行きたい』という想いを抱くようにもなりました。

その点においてSATORIは、採用面接の際に「営業とマーケティングは紙一重だ」「できる営業はマーケターだ」という打ち出しをしていて、自分がやりたい営業とマーケティングの両方を体験できそうだと感じてジョインしたんです。
最終的な目的は「自分が信じる誰かを喜ばせたい」、そのための手段は営業でもマーケティングでも良いなと思っています。できれば、やってみたかった営業という側面やマーケティングの側面からも攻めたいですし、本当に良いものを求めてそれ以外にも全方位的な視点を常に持てるように気をつけています。

ーご自身が目指すマーケティングの姿について教えてください。

マーケティングに限定した話ではないですが、より大きな目標・目的を達成するため「チームとしてのパワー」を活用できるように、メンバーの力を引き出して活かす力をもっと磨いていきたいです。大きな目的を持って施策に取り組んだ時に、いかに関係する方々を巻き込んで成し遂げられるのか、最大のパワーを発揮できる組織にできたらなと考えています。その中でもやりたい事はたくさんあるんですが、最近では成し遂げる事と共に”やらない事を決める”『選択と集中』も大切だなと感じています。

SATORIでは人材開発の一環として一人一人が自身の「24ヶ月キャリア計画」を設定しているんです。24ヶ月後の自分のありたい姿を描き、そこまでにどういうスキルや経験が必要なのか、そのためにはどんな想いを持ってどんな業務に取り組んで行けばいいのか?という計画を作っていきます。自身のありたい姿が明確になるので、そこから割り戻して設定する日々の目標への取り組みも腑に落ちやすいですし、自分で決めるので逃げられないんです(笑)
私はこの「24ヶ月キャリア計画」で『チームディレクション』を設定していて、これからの時間の中でちゃんと逃げずに磨いていきたいと思います。

ー読者のみなさまへの一言

マーケティングに関わる上で「人と関わる」「繋がりを作る」っていうことはとても大切だなと感じていて、特に他の会社のマーケターの方と接することで学んだり広がっていくご縁は多いと思うので、みなさんにもどんどん外の方とコミュニケーションを取って行って頂きたいな!と。
私の場合は、まず最初に自社マーケの取り組みをご支援頂いている企業の方に相談して、いろんな方をご紹介頂いたり、そういった方が集まる会に参加させて頂きました。そうやって繋がった方に、さらにその先の方々を紹介があって繋がったりと、どんどん関係が広がっていきました。
繋がりといっても 「誰にアプローチしていいかわからない」という方もいると思うので、そんな方には、まず既にお取引がある、相談しやすいお仕事相手の方から攻めていくのがオススメですね。

私がSATORIに入社した時には、社長と二人で対応していたんですが、なかなか聞き辛いこともあって。そもそも自分自身がマーケターとして学び・大きくなっていかないとなと考えて他社の方との繋がりを求めるようになりました。そうやって出会った方に、おすすめの本やマーケティングトレンドを教えて頂いたり、お話を伺って学ばせて頂いたりしたことで、なんとかマーケティングがわかるようになってきたので、ぜひみなさんも遠慮せずにどんどん社外の方とコミュニケーションを取ってみてくださいね!

ー取材後記
今回は、MAツール「SATORI」を開発・提供されているSATORIの豊川さんにインタビューさせて頂きました。

『マーケティング』という枠を敢えて外して、より広い視野を持ちながら顧客視点で本当に良いものを届けたい、というその熱い想いに溢れたお話でした。最近では「マーケティング部署の役割の拡大」なども話題に上がることが多くなりましたが、部署を超えて本来の目的のために邁進できるそのパワフルさこそが、まさにSATORIの成長を牽引されているのではないでしょうか。


SATORI株式会社
https://satori.marketing/
見込み顧客を増やすマーケティングオートメーションツール「SATORI」の開発・販売・運用支援。

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